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QPS研究所2025年2Q決算解説

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今日はQPS研究所の
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決算の解説を
キャラ3
するデシ!

や、やばい!QPS研究所の決算出たと思ったら、株価が大暴落してる……! 何があったの?

前回の決算はこちらに説明してるよ。まずはこれをみてね 25年1Q決算

今回は2025年1月期の2Q決算が発表されたんだけど、数字自体は内閣府向けの画像データ販売が好調で、売上高も伸びて、営業利益も黒字化したんだ。だから決算そのものは“悪い”という感じではないんだけど……

でも、通期の業績予想を下方修正してしまったから、株価が大変なことになってるんだデシよね~。決算後、ストップ安して、その後もズルズル下がっちゃってるデシ。

下方修正!? どうして下方修正になっちゃったの?

主な理由は2つある。1つは防衛省向けの開発試作案件の“期ズレ”だね。本来この期に計上できるはずだった売上が、来期以降にずれ込んでしまったから今期の売上が減る、というわけだよ。

期ズレって、来期になったら売上上がるかもしれないのに、どうしてこんなに叩かれてるんだデシ?

投資家心理っていうのは、どうしても“今期の数字が弱い=将来も不安”と短絡的に見られちゃうことがあるんだ。それに加えて、もう1つ大きな理由が『新株予約権の発行』だよ。これで最大24.7%もの希薄化が起こる可能性がある。

げ……! 24.7%も株が増えたら、1株あたりの利益がガクンと下がるってことじゃん……。

そうデシそうデシ。既存株主にとってはかなり痛い希薄化デシよ! 株価が下がる理由がここにもあるんだデシね。

そ、そんな……。その新株予約権からの資金は何に使うの?

3つの用途が公表されているよ。 小型SAR衛星に係る設備資金(専用ロケットでの打ち上げも含む) 新研究開発拠点の試験・研究設備資金 衛星の競争優位性確立に向けた機能強化に係る費用  ただ、①が圧倒的に大きい。特に専用ロケットで打ち上げるっていうところが資金の大部分を占めるんだ。

ほら~、専用ロケットデシよ! 今までは相乗りで打ち上げてたのを、今度は自社で最適な衛星運用のために専用機を使うんだデシ。そりゃあドリームはあるけど、お金もかかるデシねぇ。

専用ロケットなんて、めちゃくちゃ思い切った決断……。将来の夢はあるけど、お金めちゃくちゃかかりそう。

QPS研究所は、もともと技術力には定評があって、小型SAR衛星に強みを持っている企業なんだ。ただ宇宙は開発コストがかかるから、まだまだ投資段階が長い。だから新株予約権の発行をしてでも、資金を確保して成長戦略を進めたいわけだね。

なるほど……。期ズレで売上が来期に持ち越しになったことと、資金調達のための新株予約権の発行が重なっての大暴落ってことかぁ。じゃあ今後はどうなるんだろう?

来期以降の売上計上が期待できるのは確かだし、宇宙関連の事業は成長余地も大きい。一方で、専用ロケットの打ち上げとか、新研究開発拠点の立ち上げにどのぐらいの期間と追加資金がかかるかは要チェックだね。実際に衛星を打ち上げても、ビジネスとして成立させるには時間がかかるかもしれない。だから投資家からすると『将来性はあるけど、まだまだリスクあるよね』って見られてると思うよ。

宇宙ビジネスはロマンがいっぱいあるデシけど、お金はかかるし開発期間も長いんだデシね~。決算が出るたびにジェットコースターみたいに上下しそうデシ……!

ありがとう、2人とも! なんだか夢とリスクが入り混じった感じで面白い企業だね。しっかり情報をチェックしてから動くようにするよ!

参考資料:QPS株式会社2025Q2決算資料より